canvas


波は高く 雲は低く 宙ぶらり 見上げた
渡り鳥が 夢を描き  月はぼやけてた
せめて、君の瞳は
永遠に、透き通っていて

道は長く 陽は傾き 黄昏が包む
僕は眠り 君は起きて 旅に思いを馳せる
いつか 辿り着いた港で
君は 恋に落ちる

僕は海辺で見つめてた
手を振り小さくなる舟を

風よ 濡れた頬を乾かして
風よ しなる帆をはためかせ
風よ 強く君の背中を押して
さあ、夜が明ける

僕の後悔と君の航海は交わることなく
君の意思で 地図を描き、舵を取ればいい
やがて 嵐が来れば
分かることがあるから

僕は海辺で見つめてた
手を振り小さくなる舟を

風よ 濡れた頬を乾かして
風よ しなる帆をはためかせ
風よ 強く、君の背中を押して
風よ もっと、君の背中を押して
さあ、夜が明ける