潮騒


波の音が聞こえた
君との約束を思い出したよ
僕らは何処へ向かっていた?
今となっては もう、分からないね

潮騒は全ての音を、
みんなの想いを、飲み込んでゆく
寄せては返しを繰り返し
少しずつ 透明に、染まっても

忘れないよ 君と 歩いた 街の景色も
煌めき、消えていった夢の傷跡も
もしも、明日が晴れるなら
 君よ きっと、遠い 何処かで、笑っていて

僕には見えなかった
水平線に沈む三日月は
柔らかい睫毛に隠れてた
今となっては、ただの、言い訳だね 

忘れないよ 君と 歩いた 街の景色も
煌めき、消えていった夢の傷跡も
もしも、明日が晴れるなら
 君よ きっと、遠い 何処かで、笑っていて

潮騒は、うねり、響き
遠くで、朝陽が、溢れた